Works

実績

TOP実績

静岡市の民泊「ミクソロジーハウスふじや・おまち」のショップカードと三つ折りパンフレット制作|写真だけで空気感が伝わるデザインに

静岡市の民泊「ミクソロジーハウスふじや・おまち」のショップカードと三つ折りパンフレット制作|写真だけで空気感が伝わるデザインに

海外の旅行者にも伝わるよう、写真・イラスト・見取り図で施設と土地の空気感を表した販促物を制作しました。

静岡県静岡市で民泊の運営を中心に、観光と地域活性化の事業を手がけるAstlocal株式会社様より、宿泊施設のショップカードと三つ折りパンフレットの制作をご依頼いただきました。
今回ご依頼いただいたのは「ミクソロジーハウスふじや」と「ミクソロジーハウスおまち」の2施設です。

ご相談の中心にあったのは、施設そのものの魅力に加えて、それぞれの立地や地域の空気感まで伝えられる配布物が必要、というご要望でした。

ウィスカーでは、写真・イラスト・見取り図・地図を組み合わせ、日本語の説明文を読まなくても施設と土地の雰囲気が伝わる構成をご提案しました。あわせて、古民家の歴史や温かさに合う紙・色・形(キーオブジェクト)を選んでいます。

この記事では、施設の魅力をどのように紙面へ落とし込んだのか、文章に頼らない構成のポイント、紙や印刷工程での工夫点をご紹介します。宿泊施設や店舗の販促物づくりを考えている方に、進め方の参考としてお読みいただければと思います。

お客さまについて

Astlocal株式会社様は、静岡県静岡市で民泊の運営を中心に、観光と地域活性化に取り組む会社です。「ローカルを観光で強くする。」というビジョンを掲げています。
公式Webサイト:https://astlocal.jp/

下記、簡単ではありますが、2つの施設のご紹介です。

施設名

立地の特徴

ミクソロジーハウスふじや

用宗駅が最寄り駅。海に近く、リトリートを楽しめる開放的な古民家。

ミクソロジーハウスおまち

静岡駅が最寄り駅。市の中心部(おまち)に歩いて行ける非日常感を味わえる古民家。

同じ運営会社の施設でありながら、周辺の環境も、そこで過ごす時間の印象も異なります。この違いをどう伝えるかが、今回の制作の出発点になりました。

また、想定される宿泊者には、海外からの旅行者も含まれます。日本語の説明文を読まない方も含まれますので、読まなくても分かるデザインを意識しています。

課題

ご相談時、Astlocal株式会社様が必要としていたのは、施設の魅力に加えて、それぞれの立地や地域の空気感まで伝えられる、配布・紹介用の販促物でした。

宿泊施設の情報は、設備や料金だけでは十分に伝わりません。海が近いのか、街中を歩けるのか、どのような時間を過ごせる場所なのか。実際に泊まる場所を選ぶとき、こうした周辺の環境が判断の材料になります。

Astlocal株式会社様からのご要望は、下記の通りです。

  • 「ふじや」については、用宗の海辺に近いリトリート可能な空気感が伝わること

  • 「おまち」については、静岡市中心部へ歩いて行ける立地と、街の雰囲気が伝わること

  • どちらも、見た人がそれらを直感的に感じ取れること

「読めば分かる」ではなく「見れば感じられる」状態を目指す点が、今回の制作で最初に共有した方向性でした。

提案した方向性

ご提案したのは、写真・イラスト・見取り図・地図を使い、文章を読まなくても施設と土地の雰囲気が伝わる構成です。

紙面の中心に置いたのは、文章ではなく視覚的(イラストや写真)な情報でした。

  • 地域を象徴する写真とイラスト:その土地がどのような場所かを伝える

  • 施設の見取り図:部屋の広さや配置を、平面の図で示す

  • 周辺の地図:海や街まで、どのくらいの距離感かを示す

あわせて、古民家の歴史と温かさに合う紙・色・形を選ぶ方向でご提案しました。

その方法を選んだ理由

この方法を選んだ理由は2つあります。

1つ目は、日本語を読まない海外の方にも直感的に伝わるようにするためです。写真、イラスト、見取り図、地図は、言語に関係なく内容を受け取れます。翻訳の有無にかかわらず、紙面を眺めるだけで施設の様子と立地が分かる状態をつくることを優先しました。

2つ目は、古民家の歴史や人のぬくもり、各地域ならではの空気感を表現するためです。整った写真を並べるだけでは、建物が積み重ねてきた時間や、その場所の温度までは伝わりにくくなります。紙や色、形といった手触りに関わる部分から検討しました。

実際に行ったこと

2施設それぞれについて、ショップカードと三つ折りパンフレットをデザインしました。制作した内容は次のとおりです。

  • ショップカードとパンフレットの両面に特色を使用

  • 施設の見取り図を掲載

  • 周辺地図を掲載

  • 地域を象徴する写真やイラストを掲載

  • 各施設のキーオブジェクトを作成

※特色(とくしょく)とは、一般的には、あらかじめ調合されたインキを使って印刷する方法を指します。費用は通常の印刷よりもかかりますが、色を掛け合わせて表現する通常の印刷とは異なり、狙った色味を出しやすいという特徴があります。今回は、2施設ともこの特色をふんだんに使って印刷しました。

特に工夫したポイント

紙は、真っ白ではなく黄みがかったものを選択

紙の色は、印象を大きく左右します。今回は真っ白な紙ではなく、黄みがかった紙を選びました。古民家の歴史、温かさ、人のぬくもりを表現するためです。

同じデザインでも、白い紙に刷るのと、少し色のある紙に刷るのとでは、受け取る印象が変わります。建物の性格に紙を合わせる、という考え方で選定しました。

ショップカードの角を丸く

ショップカードは、角を丸い形にしています。四隅が直角のカードに比べて、やわらかい印象になります。手に取ったときの感触も含めて、施設の雰囲気に合わせました。

各施設のロゴからキーオブジェクトを抽出

各施設のロゴデザインから、その施設を象徴する部分を抽出し「キーオブジェクト」を作成しました。作成した「キーオブジェクト」は、主にパンフレットのさまざまな箇所にアクセントとして使用されています。

地図は、機能性を残しながらも雰囲気に合わせたデザインで

地図は、正確さだけを追うと事務的な印象になり、雰囲気だけを優先すると道が分からなくなります。今回は、道順や位置関係が分かる機能性を残しながら、紙面全体の雰囲気に合う見せ方に整えました。

パンフレットの見開きには見取り図を

三つ折りパンフレットは、開いたときに施設の見取り図が分かる構成にしています。折りたたまれた状態から開く動作の中で、「この施設はこういう間取りなのか」と自然に視覚のみでも理解できる流れを意識しました。

各エリアを象徴する写真も、あわせて掲載しています。

表紙の写真は、額縁に飾った絵画のように

表紙では、写真の周囲の透明度を下げ、さりげない枠をつくり、額縁に飾ったような表現を採用しました。写真をそのまま配置するのではなく、あえて枠の中に納めることで、その場所の風景を一枚の絵として受け取ってもらう狙いです。

使用したツール・技術

  • 両面特色印刷

  • 写真の透明度調整

  • 地図、見取り図、イラストの制作

お客さまの反応

納品後、Astlocal株式会社様からは「施設のポイントや立地の魅力が伝わり、大変満足している」という反応をいただきました。

今回目指していた「文章を読まなくても土地の空気感が伝わる」という表現に対しても、ご評価いただけたと受け止めています。

担当の一言

今回の制作で大切にしたのは、日本人の方だけでなく海外の方にも、写真やイラスト、見取り図を通して、文章を読まなくても施設の良さと雰囲気がひと目で伝わる構成にすることでした。

宿泊先を選ぶとき、多くの方は建物の中だけを見ているわけではありません。近くに何があるのか、どんな体験ができそうか、などの情報まで含めて「その場所で過ごす時間」を想像します。今回は、施設の紹介と土地の紹介を切り離さずに紙面へ落とし込むことを意識しました。

施設の魅力を紙でどう伝えられるか?
構成の整理からご相談ください

「施設の写真はあるけれど、どう並べれば魅力が伝わるか分からない」「海外からのお客さまにも伝わる形にしたい」「そもそも何を載せればよいか決まっていない」。このような段階でも問題ありません。

ご相談では、施設や店舗のどこが強みなのか、周辺にどのような環境があるのか、配布物を誰がどこで手に取るのかを、一緒に整理するところから始めます。そのうえで、紙のサイズや折り方、掲載する情報の優先順位、写真とイラストの使い分けを検討していきます。

ウィスカーでは、グラフィックデザイン、ウェブ制作、写真撮影、AI活用を横断してご相談を受けています。「パンフレットを作りたい」という段階でも、「まず何を伝えるべきかを整理したい」という段階でも、お気軽にお声がけください。

© 2025 Whisker Design Partners. All rights reserved.

Operated by 新橋製紙株式会社.